この事実を未来ある子どもとその保護者の方に伝えておきたいと思います。
全国大会で優勝したチームのメンバーがプロ選手になれていない事実が答えだと思います。
「ん?意味がわからん?」と思われる方が多いと思います。
しかし、それが事実なのです。強いチーム=プロをたくさん輩出するとは限らないと思うのです。
たしかにトップ中のトップ選手は、育成年代から日本代表に選ばれる選手です。ただ、多くの選手は、小学生や中学生までは、世に知られていない選手ばかりです。
強いクラブに所属し、全国優勝、県優勝、県トレセンなどの称号を得てしまった選手の多くが、過去の栄光に縛られ、プレッシャーとなり、下からの新興戦力に追い抜かれていきます。
まだまだ、人間的に未熟な部分が多く、サッカーを好きでやっていた部分がプライドを誇示する道具へと変わってしまう場合があります。
少なくとも、私の知るサッカー界では、このような事例がいくつもあります。
そして、指導者になった今、社会人チームの代表となった今思うこと。
それは、社会人カテゴリーで活躍している選手の多くは、学生時代に無名といわれた選手たちなのです。
サッカーやフットサルと真摯に向き合い今も高めている選手たちが競技の世界に残っているのです。それはプロもアマも関係ありません。
さて、このブログをお読みの育成年代の選手。そして、保護者の方に質問です。
「あなたは、数年後どういう姿を思い描いていますか?」
「高校サッカーで結果を出す」と決めてつけて、追い込みすぎていませんか?
ひざにテーピングをがちがちに巻いて、痛み止めの注射を打ってまでプレーする判断が本当によいと思いますか?
Jの下部組織のユニフォームを着て、ベンチで過ごす3年間からの高校サッカーなのか、町クラブもしくは学校の部活動でしっかり試合経験を積んでからの高校サッカーなのか。
例えばですが、この状況の選手の場合、どちらがよいのでしょうか?
人は日のあたるところに憧れます。
私の今の考えは、育成年代には、試合経験を積めた方がいいと思います。
練習の中で、高いレベルで日々を過ごせることも大切ですが、どの年代でピークを持ってきたいのかをしっかりと考えて、自分の未来設計をしてほしいと思います。
ジュニアユースやユース年代でしか、味わえない試合環境があります。大人になってからでは遅いのです。
くいを残さないことを願います。
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